#50 子どもの夏風邪にご注意!!

7月に入り、本格的な梅雨でじめじめしますね。

そんなこの時期、「夏風邪」が流行り出します。

風邪、というと寒い時期の冬に引くことが多いように思いますが、実は夏にも高温多湿が大好きなウィルスが出現し、体の至る所でいたずらするため、夏に風邪を引くことも大いにあるのです。

そして、子どもがかかると重くなったり長引いたりするやっかいな夏風邪も多いので、注意が必要です。

子どもが夏にかかりやすい「三大夏風邪」と言われるウィルス性の病気がありますのでご紹介します。

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手足口病

手のひら、足の裏、口の中などに発疹ができる病気。発熱を伴うこともあり、せき、くしゃみなどのほか、発疹や水ぶくれの内容物や便のなかのウイルスが、口や鼻に入ったときなどに感染するとされています。通常は数日から1週間で発疹も含め自然治癒するものですが、高熱、おう吐、頭痛などの症状が出たら、医療機関で受診してください。

 

ヘルパンギーナ

38℃以上の高熱を伴い、口の中に水ぶくれができ、のどや口の中が痛む病気。手足口病と同じく、せき、くしゃみ、水ぶくれの内容物や便の中のウィルスが口や鼻に入ったときなどに感染するとされています。高熱は2~3日続くことがありますが、通常一週間程度で自然治癒します。

 

プール熱咽頭結膜熱)

アデノウィルスというウィルスが原因で、38℃以上の高熱、のどの痛み、結膜炎(目の充血、目やに)のほか、下痢、腹痛を伴うこともあります。子どもがプールに入る時期に多く感染するため「プール熱」と呼ばれ、プールでの感染のほか、せき、くしゃみ、目の粘膜などから感染するとされています。高熱は5日間程度続くことがありますが、通常一週間程度で自然治癒します。熱が出る前に目の充血や目やにが出ることが多いため、症状を発見したら早めの受診をおすすめします。

 

夏かぜをこじらせると、気管支炎、肺炎など様々な合併症を起こして重症化することもあります。

また、子どもに多い病気ですが、まれに大人もかかることがあり、その際は子どもより症状が重いことが多いため、家庭内感染にも注意が必要です。

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こんなやっかいな夏風邪を引かない、移されないためにできることは、

「こまめな手洗い・うがい」

です。

そのほか、

・部屋を冷やしすぎない

・規則正しい生活を心がける

・寝冷えしないように汗を吸い取りお腹が出ない服装を心がける

などに気を付けてあげてください。

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いよいよ本格的な夏がやってきます!

大人も子どもも風邪をひかず、楽しい夏を過ごしていただけますように。